昔からの母のお気に入り料理

『もう土筆は出てるかな?』
今日、母がそんな事を言っていました。

昔から3月になってしばらくすると土筆を採りに行っていました。
そして、その袴の部分をキレイに取って炊くのです。
この袴をキレイに取るのはなかなか大変で、
新聞紙を広げて散らかさないようにしないと、指は真っ黒になるわ花粉は出るわ、
ずっと同じ姿勢なので首や腰が痛くなるわで、炊くまでの作業が一苦労です。

そうしてキレイになった土筆を何回も炊いて灰汁をとり、
出汁と醤油で味付けをして溶き卵を入れて出来上がり。
子供の頃、この時期の夕食には土筆がよく出ていたものです。

最近では土筆が生えている所も減ってしまったのか、
家の近所の手が届きそうな所ではあまり見かけなくなりました。
それでも、母が炊いてくれた土筆の味は忘れられませんし、
母もたまには土筆を食べたいようです。

また、今では私が仕事に出かけている事もあり、
なかなか一緒に土筆を探しに行ってあげる事ができません。
ですので、ここ数年は土筆は食べてないのです。

私も久しぶりに食べたいし、母の気分転換も兼ねて
近々ちょっと離れた堤防にでも行ってみようかな?